男性はプライドが高い生き物です。お酒を飲んで気分がよくなったら、過去の武勇伝話に花を咲かせる人が少なくありません。実際に武勇伝話をして、自分は気が良くなっても女性はつまらない顔をしていたら、そこからあなたはどんな風に状況を覆しますか?特に気がある女性の前では、今後しゃべる武勇伝をほどほどに…な話についてお伝えします。
基本的な武勇伝を話す心理状態は
いい大人になっても承認欲求が強いあまりに自慢話をしてしまう男性は、主に合コンなどの飲み会で見かけます。過去に喧嘩で勝ったという武勇伝話もそのひとつ。男性同士の内輪ネタで盛り上がる分にはいいかもしれませんが、正直女性目線からの武勇伝話は品位を下げかねません。喧嘩が好きだという女性は当然少なく、いくらお酒を飲んでいて無礼講が許せる状況だったとしても、それを冷やかし気味にしゃべるという行動が『有り得ない』ということで女性側は過剰に引いてしまうんです。
武勇伝をしゃべる男性が一見して穏やかそうな雰囲気でも、その話を酒の席などで嬉々として暴露してしまえば、『二面性がある危ない人』として見られてしまいます。
このように女性から嫌われる可能性が高い武勇伝を、わざわざ男性が語る理由としては、話の内容にもよりますが、基本的に多くの人の興味を引かせて驚いてほしいからです。人が驚くということは、それだけ自分の話に注目されるということ。つまり、自分を見てほしいという気持ちから武勇伝を話すことに繋がっています。さらに女性からカッコよく見られたいという心理が働いている場合もあるでしょう。過去の栄光を忘れられずに「昔の自分はこうだった」というスタイルで、昔頑張ったことや成果を出したことなどを堂々と武勇伝として語る人もいます。例えば会社の上司が武勇伝を語っていた…という人も中にはいるかもしれません。また、部下を説教するときに武勇伝を持ち出すケースも少なからずあります。
あまりに我が強いと嫌われる?
自分の周りが能力のある人ばかりだと、その場にいるだけで億劫に感じることがあるかもしれません。それを避けたいがために、周りの人に尊敬する気持ちや畏怖に近い念を抱かせたいという気持ちが働いて武勇伝を語るケースもあります。一種の防衛策ともいえるこの行動はどうしても個人的な話になることが多いです。人によっては武勇伝自体に興味を持たれないこともあるかもしれません。また、仕事で上手くいったことや力比べで勝ったことなど武勇伝の内容次第では、女性から敬遠される場合もあるでしょう。相手とのコミュニケーションを円滑化するために男性自身の武勇伝を用いることもできますが、まず言葉に出す前に聞き手が自分の武勇伝を聞いたときにどう感じるのかを想像しておきたいところです。
弱肉強食の思考が抜けない限り、自己アピールが強すぎるので嫌われる場合があります。一方で言葉を選べば『信念がある』と言い換えることもできますが、融通が利かないレベルによっては武勇伝ひとつで人間関係がこじれる原因になるかもしれません。いい大人であれば話を聞いてくれる相手の気持ちになって考えることを意識して、お互いに歩み寄っていきたいところです。もし歩み寄ることさえも難しい場合は、とにかく自分の意志を押し通そうという気持ちが強く出ています。残念ながら、他人への配慮が足りていない人と思われる可能性が高くなるでしょう。どんなに行動で気を配っていても言動でも気を配ることができなければ、女性からさよならしてしまう可能性があるので武勇伝を語る上でもしっかりと歩み寄りましょう。
嫌われない武勇伝もある?
武勇伝という中には勇ましい男らしいものばかりではなく、聞いた人を笑わせるような面白い話もあります。実際お笑いのネタに武勇伝という言葉が使われていたぐらいですから、全ての武勇伝の話がマイナスイメージに繋がるというわけではないようです。例えば、仕事やプライベートで派手にやらかしたり、ドジなことをしてしまったりした体験も武勇伝として語られることがあります。その上、きちんとオチがある話であれば武勇伝自体の面白みも増しますし、もしかしたらお酒の席で盛り上がるかもしれません。
どうしても面白い取っておきの武勇伝として聞かせたいなら、センスのよい言葉を使うことで会話力を向上しましょう。場合によっては嫌悪感を抱かせる同じ武勇伝という話題でも、話し方次第で面白くもつまらなくもなるものです。たとえその武勇伝が取るに足らない日常的なことでも、会話のセンスがある人なら面白可笑しく話すことができます。
どんなに言葉のセンスが良くても、ただ淡々と話してしまったら武勇伝の面白みが伝わらない可能性があります。相手との間で話を引き立てていくのが、リアリティをもたらす表情やジェスチャーです。ここでは大げさに喜怒哀楽を表現するということではなく、話題に合わせて表情や声に気持ちを込めるということがポイントになります。
経験したときの気持ちを思い出しながら話すと、よりリアリティが増す面白い話になるかもしれません。さらに程よい話し方の抑揚やジェスチャーを交えるだけでも、相手に与える印象がガラリと変わります。自分の失敗談を面白い話として武勇伝に昇華することは、意外と聞き入れてもらえる話題のひとつになるはずです。
武勇伝というと、どうしても過去の栄光を忘れられないイメージが先行します。一方で、言葉のセンスと失敗談を面白可笑しく取り込んだ嫌われない武勇伝を話すと、意外とイメージの向上に繋がるかもしれません。そのためには、武勇伝自体が嫌われるような内容であるかどうかを、話し出す前にしっかり考えることが大切です。