１．交際倶楽部詐欺の手口とは？

初めて交際倶楽部（デートクラブ）を利用する人の多くは、インターネットで検索してあまたある交際倶楽部の中から選んでいることと思います。

大半の交際倶楽部は、自治体などに届けを提出し、入会する会員の身分を身分証などでしっかり確認して健全な運営をしているクラブです。
しかし、検索結果に出てくる交際倶楽部の中には、保証金や慰謝料といった名目で高額なお金をだまし取ったり、デートの方法を強制してきたりするような悪質な交際倶楽部も存在します。

では、悪質な交際倶楽部による詐欺の手口はどのようなものがあるか、ここでいくつかご紹介いたします。

【１】入会金、手数料、保証金といった名目で高額のお金をだまし取る。

男性をターゲットにした交際倶楽部詐欺でよくある手口が、迷惑メールや広告で集客した客に、入会前に手数料や補償金を支払う必要がある、などと言って高額の料金を支払わせて、その後、交際倶楽部と連絡がつかなくなることで詐欺だと発覚するケースです。

きちんと運営している交際倶楽部ももちろん入会金や紹介手数料などが必要で、入会する会員ランクやマッチングしてもらう女性によって金額も変わるため、事前に高額の料金がかかるというだけで詐欺であると判断するのは難しいのが現状です。

交際倶楽部詐欺では、入会登録のあと、女性と待ち合わせする段階になって、相手が一向に現れないことで初めて詐欺にあったと気づくことも少なくなく、また騙されやすい人がターゲットになると、いろいろな理由をつけてさらに高い紹介料や保証金をだまし取ろうと繰り返すパターンもあるようです。

【２】大人の関係を強制される。断ると慰謝料を請求される。

【３】セレブ女性から高額の報酬がもらえると聞いて登録するが、なかなか会えず、手数料や補償金ばかり支払わされる。

街中やインターネットに広告を掲載し、「裕福な女性と交際することで高額な報酬がもらえる」と謳い、保証金や会員ランク昇格のための手数料の名目でお金をだまし取る交際倶楽部も近年では報告されています。

このような交際倶楽部は、実際には交際倶楽部として届け出が出されていない名前だけの「交際倶楽部」であることが多く、「倶楽部を仲介して紹介される女性と愛人契約を結べば毎月高額の報酬を支払ってもらうことができる」と説明し、「そのために事前に保証金を支払う必要がある」と理由をつけて高額の請求を繰り返してくるパターンのようです。

しかし、実際はそのような女性と出会うことはできず、男性へ請求を繰り返します。

このような場合は、交際倶楽部のホームページなどに運営する会社名等が記載されていない、振込先に指定された口座が個人名義など不審な点が目立つことで発覚しやすいようです。

【４】入会確認ができない。登録が無効になっている。

報告例が少ないケースではありますが、入会登録して、いざ女性をオファーしようとするとどの女性もオファーすることができず、運営に問い合わせると「登録してある名前と異なる」「担当者が会社の金を持ち逃げしたため、あなたの入会も確認できていない」などの理由で、入会金を振り込んだ後に利用できない旨を伝えてくるパターンです。

このような場合、高額な入会金を設定して、それを振り込んだ後に「登録実態がない」という理由で利用させない悪質な交際倶楽部のようです。

良質な交際倶楽部であれば、まず担当者が会社のお金を持ち逃げしないでしょうし、持ち逃げが起きていても可能な限り利用者に寄り添った対応をとるであろうと思われます。

以上、様々なケースの交際倶楽部詐欺の手口をご紹介しました。
次は、そのような「詐欺を行っている交際倶楽部を見分ける特徴」についてご説明します。