私が「パパ活」を始めたきっかけ。
その大きなきかっけは「大失恋」にありました。
当時の彼氏とは付き合いも長く、結婚を前提にお付き合いをしていると思っていたのです。
しかし、それは私だけの「思い」であり彼にとっては違っていたのでしょう。
世間一般的に言われる「結婚適齢期」という女性にとっては「賞味期限」の様に重く圧し掛かってくる、家族や周囲からのプレッシャーも過ぎる程に長期に渡りお付き合いをしていたのに、長すぎる程の時間に反したあっけない「結末」。
その終わりはほんの些細な言い合いから始まり、ヒビが入ってしまった関係を修復できないことが招いた結果でした。
彼からしてみれば、口うるさく感じていたのかも知れません。
最後は、かなり年下の女性に略奪される形で私の恋は終わりを迎えたのです。
ショックが大きかったこともあり、別れる当初には年下女性に立ち向かう気力さえも湧き起らない程で、自分自身の生活全てに活力が消え失せ、色の無い生活を過ごしていたのです。
そんな時に、見かねた友人が紹介してくれたのがパパ活でした。
【恋愛で付いた傷は、同性には癒すことはできない?】
「恋愛で負った傷は、同じ女じゃ癒してあげられても、消してあげることは出来ない」と失意のドン底にいた私に友人が諭すように話し始めたのが始まりです。
誰に何を言われても「上の空」状態であった私に、友人は優しく語り続けてくれました。
社会人になってからの友人ですが、付き合いも長くお互いのことは解っている間柄だと思っていました。
だからこそ、その友人から「パパ活」という言葉が出たことに驚き、意外性を感じずにはいられませんでした。
私の驚きや戸惑いが落ち着く間もなく、友人はパパ活についての話を進めていきます。
聞けば、友人も私同様に恋愛で深く傷ついた時期があり、特定の恋人など今後必要ないと考えていた期間があったとのこと。
そしてその期間を、否定的に捉えるのでは無く前向きな気持ちで考えようと思った際に、せっかくだから色々な男性を見てみたいという結論にいたったそうです。
そこでたどりついたのがパパ活で登録をしている男性との出会いを楽しみ、男性を「見る目」を養ったとのことでした。
友人の一通りの経験と過程を聞きながらも、そんな気分にはなれなかったのが私の本音ではありました。
【一人を感じるタイミングはやはり心が寂しくなるもの】
別れを経験し、一人を実感する機会が増えて来ると、寂しさを感じる瞬間も増えます。
しかし、失恋による「痛み」は薄くなり始め、黙っていてもふさぎ込んでいても時間は流れていきます。
そんな寂しさをどうにかしたいと思えた時に、友人が話してくれたパパ活のことを思い出したのです。
と言っても心ここにあらずの状態で聞いていた話で断片的にしか内容を覚えていません。
そこで友人に改めて話を聞こうと連絡をすると、「そろそろかな、と思っていた」と、私の行動を見透かされていたかの様な返信をもらい、再度話をしてくれました。
オススメのクラブを紹介してもらい、友人も利用した経験のあるところに登録を決意したのです。
こういった出会いに奥手な方では無かったのですが、慣れないことでもあるので使用方法や注意点などをレクチャーしてもらいつつ、気になる男性との連絡を始めました。
【男性との連絡を始めて、変わっていく気持ち】
やり取りを始めたのは、私よりも年上の男性。
今までも好意を抱いた年上の男性はいたのですが、年上の男性と実際にお付き合いをした経験はありません。
女性として包まれたい、守られたいという思いがそうさせたのかもしれません。
何よりも誠実そうで包容力を感じる男性とのやり取りに日々、寂しさや辛いと感じる心が癒されていくのを実感できました。
傷ついた心でなければ、もしかしたらここまで早く自分の気持ちの変化は無かったかもしれません。
もっと早い段階で男性から実際に会おうという連絡が来るものとばかり思っていた自分は、最初の頃は警戒していまいしたが、一向に予想していた「お誘い」が来ないことを不思議にも感じる様になっていました。
そして、自分からその話題に触れると、男性からの思わぬ一言により心を動かされることになったのです。
交際クラブ・デートクラブに登録した理由を聞かれた際に、「大失恋」が原因であることを素直に伝えていたので、私からの誘いがあるまでは動かないと決めていたのだそうです。
その理由も男性に不信感を抱いているかも知れないから、余計に傷をつけたくなかったとのこと。
嘘だったとしても素直に嬉しくて、まだ会ってもいないのに心の距離がグッと近づいたのを感じました。
会っていないからこそ、自分の想像の赴くままに良いイメージを膨らませることが出来るのかもしれません。
その言葉や、考えを聞いてしまってからは更に、私自身から「会ってみたい」という気持ちが膨らみました。
そして素直にそれを伝えると、私に予定を合わせてくれ、細かい部分での優しさを感じることが出来ました。
少しずつ癒えていく傷の傷みを感じながら…その日を迎えるのでした。