恋人という状態から結婚という状態へ進む為には、お互いを十分に知る期間が必要です。
「十分に知る」と言葉の意味とはお互いの短所や知られたくない部分をお互いが曝し合い
お互いにその部分を許し合う時期こそ結婚を前提とした恋人同士にはそのような時期が不可欠なのです。
交際クラブ・デートクラブでいくらセレブな方と出会おうとも、いくら美人の方と出会おうとも必要となる時期がくることでしょう。
しかし、「恋は盲目」という言葉のように相手のいい部分しか視野に入らないので、同棲生活はそのような浮かれた気持ちを整えるにはいい機会なのです。
親がいる実家から二人の愛の巣に住む為には沢山の知っておくべき事があります。
同棲を始める事で相手の生活習慣が見え、昔では味噌汁を作る上でも「相手は白味噌が好きなのかどうなのか」とか同棲生活は様々な他愛で些細な問題を結婚しようとする二人に問題を投げかけるのです。
「恋人気分では結婚はできない」と人は良く言いますが全くと言ってその通りです。
同棲生活しないでいきなり結婚生活は無理がありすぎて、最悪の場合は離婚に発展してしまいます。
窮地に立った時こそ同棲生活が結婚をする上で、どのように大事なのかを痛感させられます。
同棲生活ができたからと言って浮かれるのはまだ早いのです、男女の同棲生活はお互いが結婚するか相手を見限るかを正しく判断する時期でもあります。
同じ釜の飯を食うようになれば、冷静に相手と向き合う事が出来ますし、愛情があったとしてもどうしても相手の受け入れられない部分は見えてきます。
例を挙げれば私の友人ですが、最近結婚しました。
しかし、食生活に大きな偏りがあり、食事にはマヨネーズが欠かさず愛する生粋のマヨラーなのです。
丹精込めて作った料理にマヨネーズを大量に使う姿を見て大きなため息をつき、「なぜか彼に料理の味全体を拒まれている気がする」と彼女は言ったそうです。
結婚を前提でのお付き合いで、このような事が起これば決断は急がず周囲に相談をするなど対策を立てましょう。
女性からしてみれば「実は二股をかけていたとか」「別の場所に好きな方がいる」とかと同等の暖かく居心地がいい関係が一気に冷え、関係の脆さが露骨にさらされる瞬間です。
同棲時では笑い話にさえなりませんので要注意です。
男性からすれば女性と同棲する事で意外な一面を見ると思います。
思った程、自分が考えていた女性とは違うと感じたり、意外に浪費癖だったりと金銭感覚にあまりにも相違する点が多いと恋愛として成就しても、結婚前提前の関係としては成就しないでしょう。
また、真面目な男性と同居しながらも他の男性と関係を持つ可能性もあります。
「浮気」という言葉を聞けばどうしても男性がするものと捉えやすいです。
しかし現代の女性は肉食気味な女性が多いので「浮気や不倫」といったことは男性に限った言葉ではありません。
共に一緒に住み暮らす事で、相手の短所は見えますが弱点を補っていく態度を示す事で同棲生活は安定して行くのです。同棲生活は結婚生活のリハーサルの役割を果たします。
同時に、結婚という二文字を受け入れる大事な時期でもあるのです。
昔から女性は台所での水仕事が当たり前、現代でも男性が台所仕事はしないと言った職人気質な中高年者がいる中、これから結婚する若者は真逆で男性の仕事に台所作業はいつの間にか必須科目になったようです。
その原因となるのは若者夫婦に定着した「共働き」共働きが当たり前になった時代、早く帰って来た夫が家事とこなし子育てをするのはごく当たり前になりました。
昔は「嫁を働かせる夫は甲斐性がない」といった考えが定着していますが現代でもそのような考えを持たれる夫婦は多く、ある意味そのような夫婦の形も現存しています。
違う個性を持つ男女が夫婦になる時、新たな夫婦の形が誕生します。
だから、男女関係なく家事をこなす共働き世代の結婚もまたこれは個性を持った新たな夫婦の形だと言えます。
交際クラブ・デートクラブで結婚まで進んだ方々で、女性も会社を立ち上げ共働きになる場合が多くあります。
男としては会社で働いてもなお帰宅しても仕事があるというのは嫌なものですがその点で結婚後に喧嘩になる前に同棲生活中にその問題についても話し合う必要があります。
実際にそのような問題で離婚した夫婦はいます。
意見の致命的な相違を生まない為にもこのような時期があるのです。
男性が思い描く夫婦像と女性が思い描く夫婦像に大きなギャップがあると結婚に至らない場合もあります。そのためには日々のコミュニケーションが大事です。
同棲生活の大きな役割について説明してきました。
ただ愛し合うだけでなく、結婚への道筋を立てる時期なのですからこの時期を大事に過ごしていくべきでしょう。
出会いは突然であっても結婚を行う為にはお互いの考えをまとめて計算高くおこなっていく事が肝要なのです。