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蘇る!あの頃の恋話

恋は下心

「愛」という字は、真ん中に「心」という字があるので「真心」
「恋」という字は、下に「心」という字があるので「下心」
そんな言葉を聞いたことがありませんか?

高校2年生の夏。あと2週間もすれば夏休みが始まる時期でした。
僕の通っていた学校は、共学とは名ばかりの工業高校。全校生徒の中に女子はたった6名同学年に至っては3名。ちなみに僕のクラスには女子はいませんでした。

ほとんど「男子校」のわがクラスは、毎日グラビアアイドルの話や他校の女子に対する「妄想合戦」
いやらしいことを考えて、ゲラゲラ笑いながら毎日を過ごしていました。
もちろん僕もその中の一人。

しかし、まわりの友達と僕が違っていたのは、僕だけ校内の女子に恋心を抱いていたこと。
なぜ「僕だけ」かというと、在校生の女子は皆ビジュアル的にかなり問題があり、男子生徒は皆「うちはブスばっかりだぜ」と見向きもしなかったのです。

確かに問題はありました。お世辞にも「可愛い」とは言えず、中には男子と区別のつかない女子も・・・。
そんなわが校の女子の一人に、なぜ僕が着目したのかというと、僕は極度の「デブ専」だったからです。

「吸い込まれるような大きな瞳」「すらっと伸びた綺麗な脚」「あどけなさ」
全く興味がありませんでした。

「あるかないかわからないぐらいの小さな眼」「凹凸の無い太い脚」「見た目おばさん」これが堪らなかったのです。

隣のクラスの、名前は「林 久美子」さんとしておきます。
林さんはまさに「デブ」そのもの。明るい性格ではあり、友達は多そうで、実際男子のグループの中にいて、それなりの人気者でした。

僕は友達に「趣味」を打ち明けることも出来ず、林さんを「想像」しながら毎日悶々とした日々を送っていました。
そんな夏のある日、僕に絶好の転機がやってきたのです!

林さんの家は、電車では反対方向。クラスも違うので、学校から駅への道でたまに会う程度でしたが、その日は珍しく校門でばたりと出会い、二人きりで駅へと向かうことが出来たのです。

以前から、複数で駅まで向かいながら談笑することはありましたが、二人きりは初めてで、緊張であまり話をこちらから振ることもできず、いつの間にか駅に着いていました。
駅に着くと、突然林さんが「このあと、どっか出掛けるの?バイトとか?」と聞いてきたのです。
予定はもちろんありませんでしたので「何にもないけど、なんで?」僕が聞き返すと。

「私、お腹すいちゃって・・・良かったらご飯食べに行かない?バイト代入ったから奢るよ!」

絶好のチャンスです。初回の「単独接近遭遇」にて、まさかの「臨戦態勢」。
断る理由など何処にもなく、僕は首が千切れんほど頷きました。

場所は学校の最寄から5駅ほど、飲食店街がある駅。夕方のラッシュ時間帯で僕らの乗る電車は満員すし詰め状態。そこにきて同乗は林さん。
僕と林さんは寄り添うように乗り込み、流れの中でぴったり密着した向かい合わせで電車の中に。

田舎の電車なので、ひと区間が非常に長いうえに空調も効いておらず、むせ返るような車内。
本来であれば苦痛極まりないのですが、今回ばかりは「天国」です。

林さんの「柔らかい部分」のすべてが僕の身体前面に密着し、顔は横に背けなければくっついてしまいそうな距離。突然にしてこの上ない出来事に、かなり興奮していたことを覚えています。

「暑いね」僕の目を見る林さん。目を合わせられずに上を見ながら「そうだね」と僕。
ひと駅分の沈黙の後、僕は僕自身の変化に気づいてしまいました。

ほぼ初めてといえる「女性との密着」。しかも「どストライクに好み」となれば、「僕自身」が黙っていられなくなってきたのです。
林さんに気付かれまいと、身体をよじるほど密着度は高まり「僕自身」の緊張度は増します。

3駅目に着くころには完全に「僕自身」が林さんの下腹部にほぼ突き刺さらんばかり、否、もうほぼ当たってしまっていました。
ちょうどそのタイミングで、林さんが僕の顔を凝視したのです。

「ばれた」そう思いました。
すると林さんは「は、鼻血出てるよ!」

あろうことか、興奮のあまり鼻血まで出ていたのです。
ギュウギュウ詰めの中、林さんはポケットからハンカチを取り出して、僕の鼻に宛がってくれました。

柔軟剤の良いにおいを今でも覚えています。
林さんは「次の駅で一旦降りよう。一度落ち着いた方が良いよ」
林さんは優しく言ってくれましたが、問題は鼻血なんかではありません。

「僕自身」です。
見た目はどうでも、好きな女性と密着し、鼻まで拭いてもらって、治まる訳なんかありません。

止まらない鼻血、治まらない「僕」。混乱のまま駅に着きました。
雪崩のように降車する人の波で、顔にはハンカチ、おまけに前かがみの僕はバランスを崩して、ものの見事にホームに倒れました。

右手にハンカチ、左手に学生カバン。倒れた僕に「僕自身」を隠す術は残っていませんでした。
人の波は過ぎ、僕を、いや「僕自身」を見下ろす林さん。照れなのか怒りなのか、顔は真っ赤でした。そのことだけしか確認できないぐらい、林さんは足早に僕のもとから去っていきました。

僕はそのまま駅のトイレへ行き、顔を洗う頃には「僕自身」もすっかり意気消沈していました。
翌日以降、林さんとは目が合うこともなく、卒業まで一言も会話をすることはありませんでした。

若さゆえに「いかがわしい」事ばかり考えて、せっかく好きな女の子と近づくチャンスを「下心」で台無しにしてしまったという、今では懐かしい思い出です。

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