あるときある言葉はさっと吹き抜ける春の風のように感じた

面白いかどうかはその人次第なのですが、高い地位とか羨むような職業、あるいはズバ抜けた経済力があるわけではないのに、気がつくといつの間にか美女がかたわらに寄り添っている…。世の中には不公平なもので、同じ男性なのにどうしてと思うほど異常に女性にもてる男性がいるのです。

もてる男は話がうまい

あるときある言葉はさっと吹き抜ける春の風のように感じた
夜の街を歩いていると、柔らかな風が心地良く頬をなでるまことに気持ちのいい春の宵です。
繁華街を歩いて予約した小料理屋に向かう途中でふと同僚が足を止めて、店の中に目をやって「もうこんな季節なんだ…○○の花が咲いてるんだなあ」というのです。○○という花は誰も知りません。
店の主人が「良くこんな花の名前をご存知で…」というくらいだったのです。
花は確かに綺麗だったのですが、その花の名前を知っている人はその同僚と店の主人だけで、その主人でさえももらいものだったから「確かそんな名前だったかな」といううろ覚えだったのです。
誰もが始めて聞く名前に驚きながらも、普通のサラリーマンで30歳前後の若僧ということでもないのですが、まだまだ世間のことはこれからという発展途上の人物が、小難しい花の名前を知っている…というよりも男性で花の名前に詳しいという時点で普通のサラリーマンとしてはただ者ではないと言った感じなのです。
しかもそれを実にさりげない口調でいうのですからたいしたものです。

そういった人は間違いなく人をひきつける話術を持っています。
食事をしている最中でも季節の味覚の感想を感性豊かな言葉で話します。かと思うと時の経済を仕事に絡めて論じることもできるのです。そうかと思うと趣味のギャンブルで失敗したことを一転して話し出す…それがまた面白いのです。
鼓腸もなく自然体とオーバーアクションでもないけどもときおり手を振るようなしぐさが自然でそれにまた惹きつけられてしまうのです。
人の話を聞く能力にも長けているので、会話をしていても疲れませんし、何よりも周りの人がその同僚の話を聞きたがるのです。
人の話の腰を折ることもなく絶妙なタイミングで次々と話題を広げていきます。
一緒にいる人は時間が過ぎるのが早く感じたことでしょう。
一緒にいた女性陣はなおさらその男性の話に魅了されたのは間違いありません。
その席がきっかけで女性から言い寄られたということですから、話術がまさに恋人を得たということです。
このような旨い話があるわけはないと思う人もいることでしょう。
しかし、女性は話上手な男性に心が動くものです。そのときの男性の話術は人を惹きつけるには十分すぎるほどでしたから、女性が寄りつくのも無理はないでしょう。

惹きつけられるもの

あるときある言葉はさっと吹き抜ける春の風のように感じた
最近はどのチャンネルを回しても画面に登場するのはお笑い芸人が多いです。
笑いを取るのが仕事ですから、ウケることを言わねばということで必死になっていることがアリアリとわかることもあります。
見ている人からしたら、クラスにも1人か2人くらいはこんなのがいたなというレベルでしたら、お笑い芸人の底も知れていると考えていいでしょう。
一昔前の漫才師、あるいは落語家にしても芸に秀でた人の話は、バカなことを言っているように見えて社会への見識が深く、知識のかけらがいたるところにちりばめられていたものです。
そこに才気が加わるからこそ、話が面白く、芸が成り立っていたのです。
最近のお笑いを取る傾向は酒宴の席でもとりあえずバカを演じていたら場が盛り上がる、人の気を引くことができると勘違いしている人が多いように思えるのです。
もちろんそれが面白いということで番組が成り立ち芸人の真似をする、あるいはお笑いで身を立てようとする人が後を絶たないということもあるでしょう。
それでも、話を面白いと感じるかどうかは、聞く側の知性や教養も問われるのです。
つまり、会話の当事者双方の内面のバランスが取れているかどうかが問われていて、ここに恋愛がうまくいくかどうかが隠されているといってもいいでしょう。

会話のバランスが取れているかどうか

あるときある言葉はさっと吹き抜ける春の風のように感じた
先述した男性が女性にモテたのは、相手の知性や感性の度合い、ひいては興味のある分野を話題を転じながらも素早く探って波長を合わせる術を心得ていたからでしょう。
話題が硬軟多岐にわたれば話に飽きることはないでしょう。
さらに展開の意外性というものは相手への関心につながります。
高くもなく低くもなく、同レベルにある人との会話にストレスを感じるわけがないのです。
相手の話が面白く感じる人は実は等身大の自分をそのまま鏡に映しているのかもしれません。
春風のようにふっと吹き抜ける風が心地よく感じるように、会話にも同じような心地よさを感じることができたら、それが異性であったならば離したくない、近づきになりたいと思うことでしょう。
会話から始まる恋があってもおかしくありませんし、むしろそっちのほうが相手のことがよくわかって惹きつけられるものだと思います。
知識をひけらかすことのない人の会話はとても面白く、どんどん先の話を聞きたくなるものなのです。そしてずっと一緒にいたいなと思うものですよ。
交際クラブ・デートクラブに登録している男性も是非参考にしてみてください。